名画の模写の日

不定期で、名画の模写会を開催しています。
会場が二箇所あります。

【各会場で共通のこと】
・予約はなるべく前日までに会場となるお店、またはkiborikokiborio@gmail.comまでお願いします。
・当日の急な連絡はお店宛てにお願いします。
・簡単な画材を用意するけど、こだわりのある人は持参ください。
 「画材はなんでもいい」という人ならば、手ぶらで参加できます。

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"カフェ&バーSUBMIT "
現在休止中です。

2023年
2月12日(日曜日) 16時〜18時半くらい シスレーの風景画
3月12日(日曜日) 15時〜17時半くらい ラファエロ・サンティの肖像画
4月9日(日曜日) 15時〜17時半くらい モローの「オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘」
5月21日(日曜日) 15時〜17時半くらい ホドラーの「木を切る人」
6月23日(日曜日) 17時半〜19時半くらい エウテュミデスの「戦士の出発/ Hector putting his armor on」
9月24日(日曜日)  16時〜18時くらい ホックニーのプールの絵
10月22日(日曜日) 中止


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ほぼ月1回の会場:「器とカフェひねもすのたり」(阿佐ヶ谷)
参加費:1回3000円 ドリンク付き
*不定期のほぼ月1回 19時~21時30分くらい。
こちらの会場は常連さんで毎回満席になっています。

過去の内容と未来の予定:

ひねもすのたり
2019年
4月17日 マチスの音楽
5月15日 モランディの静物
6月5日  古代ギリシアの壷絵
7月24日 ピエロ・デッラ・フランチェスカのウルビーノ公爵夫妻の肖像
8月21日 葛飾北斎の中山道小野の瀑布
9月24日 パウル・クレー
10月15日 火曜日 ミレーの落ち穂拾い
11月12日 火曜日 フランシス・ベーコンのトリプティク1983
12月3日 火曜日 ホッパーのナイトホークス

2020年
2月19日 ホイッスラーの、白と黒のアレンジメント第1番 
3月18日 ホックニー
11月10日 火曜日 ベラスケスの、教皇イノケンティウス10世
12月7日 月曜日 マルケの beau temps a montplaisant

2021年
1月、2月、3月 中止
4月13日 金曜日 ルシアン・フロイド
5月 中止 6月25日 金曜日 シモーネ・マルティニの荘厳の聖母
7月21日 水曜日 ガブリエレ・ミュンターの青い山
8月27日 金曜日 テラ島の壁画
9月29日 水曜日 モンドリアン
10月28日 月曜日 ジョセフ・デッカー
11月26日 金曜日 モランディ
12月23日 木曜日 雪舟

2022年
1月 ニコラ・ド・スタール
2月 マチス 「赤い魚」
4月1日 ワイエス her room
5月20日 福田平八郎 芥子花
7月1日 ホッパー intermission
7月29日 ジョットのstultitia
9月2日 デイネカ
10月26日 ピカソの The peasants
12月2日 金曜日 モランディごっこ、瓶を見て描く

2023年
1月27日 ルーベンスの「コーラルのネックレスをつけたニコラ・ルーベンス」
2月22日 ブリューゲルの「雪中の狩人」 
3月31日 カミーユ・ピサロの「ルーヴシエンヌの雪景色」
4月28日 クロード・モネの静物画
5月19日 ホドラーの風景画
6月9日 アレックス・カッツの無題の風景画
7月21日 マチスのLe Luxe II
9月1日 イサーク・レヴィタンの風景画
10月13日 シスレーの橋の絵
12月1日 モンドリアンの風景画
12月24日 キリスト降誕祭にちなんで「この人を見よ!」

2024年
1月12日 技術:グラデーションの基礎「卵」
2月16日 ヴュイヤールの「がちょう」
3月某日 ベックリンの「死の島」

 つづく


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今後のためのメモ:
 カイユボット
 リヒター
 雪景色シリーズ
 ホドラー2
セガンティーニ
アントニオ・ロペス
フラ・アンジェリコ
リチャード・プリンス
ウォーホル
カッツ
ヴュイヤール


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区民センター(修了しました)
2019年
1月9日  マチスの音楽
1月23日 ウッチェロのサンロマーノの戦い(3部作のうちロンドンナショナルギャラリー所蔵のもの)
2月6日  モランディの静物
2月27日 歴史時代ギリシアの壷絵
3月6日  ピエロ・デッラ・フランチェスカのウルビーノ公爵夫妻の肖像
3月27日 葛飾北斎の北斎漫画から1枚
4月10日 クレーのシチリア・サンタンドレの近く
4月24日 クリムトのアデーレ1
5月29日 ミレーの落ち穂拾い
7月10日 フランシス・ベーコンのトリプティク1983
7月31日 ホッパーのナイトホークス
8月14日 ホイッスラーの灰色と黒のアレンジメント第1番
8月28日 参加者がないため中止
(9月以降、曜日が変動します)
9月7日  土曜日 ホックニーの飛び込み台とその影
9月17日 火曜日 ベラスケスのセビーリャの水売り
10月1日 火曜日 ホドラーの春
10月29日 火曜日 マルケのQuai du Louvre, soleil pâle
11月19日 火曜日 参加者がないため中止
12月7日 土曜日 ジョットのstultitia
12月17日 火曜日 ルシアン・フロイドのジョン・ディーキンの肖像
2020年
1月7日 火曜日 参加者がないため中止
2月26日 水曜日 モンドリアンの Composition with Red, Yellow, Blue, and Black (1921)
3月11日 水曜日 最終回。会場が臨時休業のため中止
以上
*阿佐ヶ谷区民センターでの模写会は修了しました。
ありがとうございました。

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以下、模写対象の個別の内容に興味のあるひとは読んでみてください。
模写の日にぼくが話す内容の抜粋を含みます。


上の画像のとおり、模写と言っても技法を再現するような本格的な模写をしたいわけじゃない。
ベラスケスが描いた「教皇イノケンティウス10世」をぼくとしまやん(嫁)ふたりで模写しました。元絵の緊張感は消えて、のんびり暇そうに座っているような模写になってしまった。
元の絵に描かれたローマ教皇は、威厳を見せつけるような表情にもみえるけど、何かにひどく怯えているようにも見えます。フランシス・ベーコンもこれを模写しているのだけど、彼はこの怯えの部分を強調したのでしょうか。巨大な権力の上に居ることは恐ろしいことなのかもしれないですね。

模写ネタの資料は、ぼくが印刷物で用意します。その絵について少し解説も用意しますがぼくは美術史の専門家じゃないので一緒に楽しみたいです。描きながら気がついた事や感じた事などを共有できたらうれしい。

64000年前頃から、現代までの期間からひとつの絵に1回使う予定です。都内で近々実物を見れる絵だったり、そうじゃなかったりします。
線画やシンプルな抽象画など、描くのに時間がかからないときは、皆でその絵について考えたいです。あるいは資料をいくつか用意するので描きましょう。ぼくも描きます。
またリクエストがあれば検討します。

あっちの知識とこっちの知識が、自分なりに繋がって見えてくると、どの美術も好みとは無関係におもしろくなると思う。おもしろがっていると好きなんだと判断されがちだけど、好きじゃない絵も多いです。



上の絵は、テラ島(サントリーニ島)の紀元前1600年くらいの壁画を模写したものです。この頃はまだ文字を使っているのですが、数百年後、複合的な原因でここの文化は消滅し、文字は失われてしまいます。つまり現代の文化と繋がりがないということですね。こういった理由から、西洋美術史ではこの文化を扱わないことが多いのですが、よく見るとその後の絵に似通った特徴が見られることに気がつきます。これは事実とか証明されているかどうかじゃなくて、ぼくの感じたことです。模写をするとよく観るので、いろんなことに気がつくことになり、それが楽しいですね。

以上